ピラティスマットとヨガマットの違い!知らないと損する購入時の注意点とは?
ピラティスとヨガでは最適なマットが異なり、ピラティスマットは厚め、ヨガマットは薄めを選ばないと後悔する可能性は高いです。本記事では、ピラティスマットとヨガマットの違いについて解説し、具体的に何ミリのマットが良いのか?をお教えします。また、インストラクターに人気のおすすめマットブランドも激選していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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Pilates Studio DEP 代表取締役社長。PHI Pilates Comprehensive Instructor、三学会合同呼吸療法認定士、栄養コンシェルジュ2つ星等の専門資格を保有。急性期総合病院や大学病院などで理学療法士として10年以上勤務後、2020年1月にPilates Studio DEPで独立開業。現在、フランチャイズ展開で全国40店舗以上を展開中であり、2023年 NEXT AWARDトレーナー・オブ・ザ・イヤーで全国の数多くのインストラクターの中からプログラムディレクター部門の最優秀賞を受賞。日本理学療法士協会の学会奨励賞等の実績もあり。
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ピラティスとヨガで使うマット重要な違いとは?
ヨガとピラティスのどちらもマットを使用しますが、実は適したマットの条件が異なります。
それぞれのエクササイズに合わせたヨガマットの特徴を把握することで、快適にトレーニングを行うことができますが、逆に間違うとヨガ・ピラティスライフでストレスを感じることが非常に多くなります。
以下に、両者のマットの違いをまとめました。
ヨガマットの特徴
主な目的:ヨガでは床反力(床から返ってくる力)が重要なのでグリップ力を重視、立位ポーズの安定感を邪魔しないことが必須
素材:PVC、TPE、天然ゴムなど
ヨガマットを行う際には、ポーズを取る際のバランスを重視することが多いため、ピラティスよりも比較的薄めのマットが好まれます。クッション性よりも、グリップ力と厚すぎないことが重要です。
ピラティスマットの特徴
・主な目的:ピラティスでは体幹トレーニング時の衝撃吸収と骨突出部の保護が必須
・素材:TPE、天然ゴム、EVAなど
ピラティスは、仰向けや座った姿勢が多く、転がるようなエクササイズもあるため、ヨガマットよりもクッション性が求められます。厚めのマットを使用することで、腰や膝への負担を軽減し、より快適にトレーニングができます。
ヨガマットとピラティスマットの厚みは何ミリがおすすめ?
以上のように、ヨガマットはグリップ力の高い薄めがあるとよく、ピラティスマットはクッション性が高い厚めであると、エクササイズを行うときに快適です。
グリップ力とクッション性は、メーカーや製品によって顕著に差がありますが、後述する有名ブランドのものであればほとんどが良好なグリップ性であり、クッション性は厚みが影響するものがほとんどです。厚みについては以下の通りです。
ヨガマットにおすすめの厚み
3mm~5mm程度
ピラティスマットにおすすめの厚み
6mm~12mm程度
ヨガ・ピラティスともに同じマットを使いたい人におすすめの厚み
6mm程度
インストラクターに人気のヨガ・ピラティスマットブランド7選
インストラクターに人気のヨガ・ピラティスマットブランドをご紹介します。以下は、コスパと初心者の方にとっての使いやすさ、実際に多くの日本のインストラクターが利用しているかどうかを基準に、上から順にランキング形式で順に掲載しています。
Yogaworks(ヨガワークス)
日本発のブランドで、多くのインストラクターにも愛用されているコスパ抜群のブランドです。
特に、12mmのピラティスマットは厚みがしっかりある割に軽く、お値段も安いのでピラティスインストラクターに非常に人気が高いです。ヨガマットも品質の割に低価格であり、カラーバリエーションも豊富です。初心者が導入で買うのに最適なマットと言えるでしょう。
Lululemon(ルルレモン)
世界中のインストラクターに愛用されている人気ブランドです。グリップ力とデザイン性に優れており、特に、汗を吸収する「The Reversible Mat」は汗をかいても滑りにくいのでとても良いです。
Liforme(ライフォーム)
グリップ力が抜群で、ヨガ・ピラティス両方に適したマット。滑りにくさを重視する方におすすめです。
Manduka(マンドゥカ)
耐久性が非常に高く、長期間使用できるプロ仕様のヨガマットといえます。エコ素材で環境にも優しい点が特徴です。
ヨガインストラクター間ではヨガマットといえば「マンドゥカか、ルルレモン!」という程の超人気ブランド。しかし、個人的には、全体的に汗をかくと表面がやや滑りやすいものが多い印象であり、ヨガではダウンドッグ、ピラティスではサイドプランクから動くスネーク&ツイスト(プランクとダウンドッグの捻り動作の繰り返しのようなエクササイズ)のようなエクササイズはやりにくいと感じることがあります。
Gaiam(ガイアム)
初心者から上級者まで幅広く使用されるブランドであり、リーズナブルな価格が魅力です。
Yogamatters(ヨガマターズ)
イギリス発のヨガマットブランドです。カラーバリエーションが豊富で、オシャレなデザインが人気です。
prAna(プラナ)
エコフレンドリーな素材を使用しており、環境意識の高い方に人気のブランドです。
ヨガマット人気ブランドの平均価格
以下は、上記でご紹介した人気ブランドの人気商品の各平均価格をまとめました。価格は2025年1月時点での、公式サイトや一般的な販売サイトでの参考価格にしています。最新情報は公式ページやウェブでご確認ください。
※ブランド名 商品名(厚さ) 平均価格
Yogaworks ピラティスマット(12mm)
6000円前後
Lululemon The Reversible Mat(5mm)
12000円前後
Manduka ProLite Mat(6mm)
15000円前後
Liforme Liforme Yoga Mat
20000円前後
Gaiam Premium Print Mat(6mm)
5000円前後
Yogamatters Sticky Yoga Mat(6mm)
7000円前後
prAna E.C.O Yoga Mat(5mm)
8000円前後
人気のヨガ・ピラティスマットブランドの各平均価格は5000円〜20000円前後と幅がありますが、全体平均は約10000円です。以上の内容を参考にして、ご自身に合う最高のマットを見つけてください!
よくあるご質問(FAQ)
Q1. ヨガマットとピラティスマットは併用できますか?
A1. はい、併用可能です。ただし、ヨガは厚すぎるとバランス系種目がやりにくく、ピラティスは薄すすぎると寝て行う運動で骨の突出部が当たって痛いなどの問題が出てきます。ヨガは薄めの3〜6mm程度、ピラティスは厚めの6mm以上を目安にするとトレーニング効果が高まりやすいので、両者どちらも併用する場合は6mmのヨガマットが良いでしょう。
Q2. 初心者におすすめのヨガマットの厚さは?おすすめのマットはどれですか?
A2. 初心者には、前述の通りヨガであれば3mm〜5mm、ピラティスであれば6mm以上の厚さのマットが良いです。少し柔らかく感じる素材の方が心地よく感じられる場合が多く、色のバリエーションを好みによって沢山選べることを考えると、Yogaworksのヨガマット6mmかピラティスマット12mmマットをおすすめします。価格も手頃で、個人的に数年使った感想は価格以上の耐久性はあります。
Q3. 自宅用とスタジオ用でマットを使い分けるべきですか?
A3. 使い分けず同じものを使用している人も多いですが、持ち運びの頻度に応じて検討するのが理想です。自宅用はヨガマットを持ち運ばないので重さを気にする必要があることは少ななく、しっかりとした安定感のあるものが良いでしょう。スタジオ用(自宅から持ち出すもの)は軽量で持ち運びしやすいものを選ぶと良いでしょう。
Q4. ヨガマットの適切な清掃方法は?
A4. ヨガマットは専用のクリーナーや、薄めた中性洗剤を使用して表面を拭き、自然乾燥させてください。特に、オープンセル構造のマットは汗を吸収しやすいため、こまめな清掃が必要です。
Q5. ヨガマットの寿命はどのくらいですか?
Q5.使用頻度や素材によりますが、一般的には1〜3年が目安です。ただ、耐久性の高いマット(例えばManduka PROシリーズやLululemon The Reversible Matなど)は5年以上使用できることもあります。表面が滑りやすくなったり、へたりが目立つようになってきたら買い替えのサインです。
Q6. ヨガマットはどこで購入できますか?
A6. ヨガマットは、スポーツ用品店やオンラインショップ(Amazon、楽天、上記の公式ブランドサイトなど)で購入可能です。ただし、個人的にはスポーツ用品メーカーやAmazon・楽天でよく見る「どこのブランドかよくわからないようなメーカーの製品」を買うのはおすすめしません。理由は、多くの場合で大量生産できる安価な他社ブランド製品を自社のロゴなどを入れて卸してもらって販売するOMEであることが多く、品質・性能が微妙だと感じるものが多いからです。実際にあらゆるものを使用してみて、今回ご紹介したようなヨガマット・ピラティスの開発に力を入れている会社の製品が安心だと思いました。
Q7. 100円均一のヨガマットは使えますか?
A7. 100円均一にも500円程度でヨガマットありますが、原価が安い素材で大量生産されたものであり、インストラクターとしては品質に難があると感じます。例えば、マットが薄いものしかない、破れやすい、反発力も安定性もない、化学製品の匂いがキツくベタベタ張り付くような不快な肌触りがあり、汗をかくと滑りやすいなどが使ってみて感じる正直な感想です。
ただ、色んなヨガマットでどれにしようか悩んですぐ手に入れないよりかは、運動したいと思ってるその時に即手に入れた方が良いのですし、高いマットを買って使わないよりかは「安いマットをまず買ってみて、使うなら高いものを買おう!」という風に試験的に買ってみるのも良いと思います。また、屋外でヨガマットを使用する際には、どれだけ高品質のブランド物を使っても汚れや傷みは生じるので、屋外イベントなどの際にはこのような超低価格のヨガマットを活用するというのも良いでしょう。
自分に最適なマット選びを楽しもう!
初心者の方がヨガ・ピラティスマットを選ぶ際は、今回お伝えしたポイントを知っておくだけで後悔をすることはほとんどないでしょう。
しかし、色んなマットを使ってみると、「結局、自分はこんなマットが好きだな」というこだわりが出てくる方も多く、本記事はある程度ヨガマットを使っている人には少し物足りない情報かもしれません。
そのような場合は、より詳細にピラティスとヨガマットの違いを解説している以下の記事をご覧ください。あなたにピッタリのマットが見つかることを願っています。
▶︎【貴重な体験談あり】初心者必見のヨガマットの選び方とイントラ愛用の人気ブランド7選
▶︎【貴重な体験談あり】ピラティスマットの選び方とイントラ愛用の人気ブランド8選
なお、ピラティススタジオDEP では、現在、初回体験レッスンを破格でご提供しており、効果を体感できなかった場合は全額返金保証の特別キャンペーンを行っております。おすすめのマットのご相談はもちろん、身体を専門的に評価させていただき、初回レッスンの段階から体に合うケアエクササイズもお教えさせていただいていますので、もし興味があればお近くの店舗をぜひご活用ください。
※ありがたいことに沢山のご予約をいただいております。レッスン枠には限りがございますのでお早めにご連絡ください。
Pilates Studio DEP 代表取締役社長。PHI Pilates Comprehensive Instructor、三学会合同呼吸療法認定士、栄養コンシェルジュ2つ星等の専門資格を保有。急性期総合病院や大学病院などで理学療法士として10年以上勤務後、2020年1月にPilates Studio DEPで独立開業。現在、フランチャイズ展開で全国40店舗以上を展開中であり、2023年 NEXT AWARDトレーナー・オブ・ザ・イヤーで全国の数多くのインストラクターの中からプログラムディレクター部門の最優秀賞を受賞。日本理学療法士協会の学会奨励賞等の実績もあり。