

体が硬いデメリットとは?柔軟性改善にピラティスが最適な理由
ピラティスは体が硬い人の柔軟性を高めるのに最適な手段です。「体が硬いからピラティスできない」そう思われた方もいるかもしれませんが、そういった方にこそピラティスをおすすめします。この記事では、体が硬いことによる悪影響、体が硬い人の柔軟性を高めるために必要なこと、ピラティスをおすすめする理由について、専門家の視点から解説しています。
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Pilates Studio DEP 新潟店代表。PHI Pilates Instructor 、栄養コンシェルジュ2つ星、NASM-PES等の専門資格を保有。新潟県内の整形外科クリニックに勤務し、リハビリ科主任として整形外科疾患を中心に地域医療に貢献する。現在は、DEP新潟店を運営し、主に予防の観点から地域貢献に従事している。
体が硬いことによる悪影響
まずは、体が硬いとどんな悪影響があるのかを解説します。
不良姿勢
体が硬いと猫背や反り腰などの不良姿勢になりやすいです。見た目は勿論のこと、これが続くと背中や腰に負担がかかり、痛みの原因になります。そして、それをかばうことでさらに不良姿勢になってしまうという負の連鎖に陥る恐れがあります。
けがのリスク増加
硬い筋肉や関節は、柔軟な体に比べて衝撃を吸収する能力が低く、急な動きの変化により筋肉や関節を痛めるリスクが高くなります。
血流が悪くなる
筋肉が硬くなると、血流が滞りやすくなります。これにより、体が疲れやすくなったり、疲れが取れにくくなります。また、冷え性や免疫力の低下につながる恐れがあります。
ストレスの蓄積
体が硬いとリラックスすることが難しくなります。筋肉が緊張している状態が続くと、体全体にストレスがかかり、必要以上に身体的、精神的にも疲れやすくなります。
上記は一部ではありますが、体が硬いとデメリットのほうが多くなりがちです。さらに、年齢が経過するにつれて、体が硬くなりやすく、その影響の積み重ねが将来の骨の変形や体の不調につながります。こうした理由から、体が硬い方は柔軟性を高めるために早めの対策を始めることをおすすめします。
体の柔軟性チェック
次に、ご自身の体が硬いかどうかの判断基準がわからない方もいらっしゃると思いますので、以下に記載したチェック方法で確認してみてください。
立位体前屈
足幅を拳1つ分程度開いた状態で膝を曲げずにゆっくりと前屈をしてみましょう。
この際に、指先が床につかない、指先は床につくけど脚が床に対して垂直に保てない場合には、体が硬い可能性があります。脚が床に対して垂直で、手のひらが床につくのが理想的です。
しゃがみ込み
両足をくっつけた状態をとり、手で膝を抱えるようにしゃがんでみましょう。
この際に、踵を床につけたまましゃがみ込めないと体が硬い可能性があります。踵が浮かずに最後までしゃがみ込めると理想的です。
※しゃがみ込む際には後ろに転倒してしまう恐れがありますので、十分にお気をつけください。
これらのチェック項目に当てはまるようであれば、確実に体が硬いといえます。ぜひ専門家に見てもらってください。
体が硬い方におすすめはピラティス!
ピラティスは、ドイツ出身のジョセフ・ヒューベルト・ピラティス氏(男性)によって20世紀初頭に開発されたトレーニング手法です。
主にインナーマッスル(深層筋)を鍛えることに焦点を当てた運動であり、体幹(コア)を中心に、全身の筋肉をバランスよく鍛えることに加え、体の柔軟性を高め、姿勢改善にも効果的とされています。
近年では、中村アンさん、長谷川潤さん、石田ゆり子さん、ミランダ・カーなど、多くの女優やモデルがピラティスを日々の生活の中に取り入れています。
詳細に知りたい方は「ピラティスを実践する有名モデル・タレント・女優22選!驚きの効果も徹底解説」をご覧ください。
体の柔軟性を高めるために必要なこと
体の柔軟性を高めるためには多くの要素が必要になりますが、ここでは特に重要な3つの要素について、ピラティスをおすすめする理由とともに解説していきます。
余分な体の硬さをとる
体の柔軟性を高めるためには、主にアウターマッスル(表層筋)の硬さをとることが必須です。柔らかくするためには筋肉が伸びる範囲を広げていく必要がありますが、筋肉の過剰な硬さがあるとこれができません。それだけでなく、その状態で無理に刺激を入れてしまうと、本来伸びてはいけない部分にもストレスがかかり、肉離れ等の損傷につながる可能性が高くなります。
ピラティスをオススメする理由①
インナーマッスルを鍛えることで、アウターマッスルの硬さを自然にほぐします。そして、ピラティスは主にインナーマッスルを鍛える運動が多く、アウターマッスルの硬さを自然とほぐすことに最適です。さらにインナーマッスルへの刺激を中~長期的に続けると、体が引き締まり細身の体になりやすい効果もあります。
詳細なピラティスの効果につきましては「ピラティスが体型に及ぼす10の効果とは?スタイル改善の具体的期間」をご覧ください。
筋肉の長さを出すこと
たとえば、ゴムを伸ばすとき、もともと短いゴムより長さのあるゴムのほうがスムーズに伸びますよね。筋肉も同様で、もともと短い状態だと伸びにくく、適度な長さがあることで無理なく伸ばすことができます。つまり、体の柔軟性を高めるためには、筋肉自体の長さを出すことが必要になります。そのためには、筋肉を伸ばすだけでなく、限界に近いところで筋肉を伸び縮みさせていく刺激が必要になります。
ピラティスをおすすめする理由②
特にマシンピラティスでは、付属しているスプリングやセッティング位置を工夫することで、筋肉を最大限伸ばすことに加え、その位置で伸び縮みする刺激を効率よく入れることができます。
詳細なマシンピラティスの効果につきましては「マシンピラティスはこれで全てわかる!特徴と効果を徹底解説!」をご覧ください。
脳による制御を緩和すること
元々筋肉は、脳によって「これ以上は伸ばせない」というように制御を受けています。そのため、意識的に伸ばそうとしても限界があります。
柔軟性を高めるためには、この制御を緩和させ「筋肉はもう少し伸ばせますよ」と脳へ信号を送り、ロックを解除する必要があります。これを繰り返すことで体の柔軟性を高めることができます。そのためには、自分の意志で筋肉を伸ばしながら、使っていくことが必要になります。
ピラティスをおすすめする理由③
「脳」への刺激を高めるためには、自分の動きに集中し、自分のイメージ通りに動いていくことがとても重要です。ピラティスエクササイズは、自身の体に集中して体をコントロールするように動かしたり、自分の動きを確認したりする必要があります。つまり、ピラティスを通じて「脳」に働きかけることが可能で、体の柔軟性を高めることに最適といえます。
豆知識①:日頃から筋肉を伸ばす習慣がない人は・・・
筋肉の伸び縮みする組織は「筋節」と呼ばれます。この筋節に日頃から伸ばす刺激を入れていないと、伸び縮みしない組織「結合組織」というものに置き換わります。つまり、筋肉を伸ばす刺激を入れないと、徐々に筋肉が物理的にも伸びない状態になります。こうならないためにも、日頃から体を使い、筋肉を刺激していく習慣をつけることが非常に重要です。
豆知識②:いわゆるストレッチとの違い
皆さんが思い浮かべる、一定時間筋肉を伸ばした状態をキープするストレッチを専門的には「静的ストレッチ」といいます。これも体の柔軟性を高める手段としては有効ですが、前述したように、筋肉は伸ばしながら使うことが最も効率よく体の柔軟性を高め、なおかつ硬さの戻りが少ないという魅力もあります。ある研究では、柔軟性改善には静的ストレッチよりもピラティスのほうが効果的と示されています【1】。こうした観点からも、伸ばすことを目的としたストレッチよりも、伸ばしながら使うことを目的としたピラティスをおすすめします。
ピラティスをしている方の変化事例
当店でピラティスを継続することで、前屈や後屈などの動作が柔らかくなり、しなやかに体を動かすことができるようになります。
また、ピラティスは前屈や後屈といった動作の柔軟性の改善だけでなく、姿勢の改善にも大変効果的です。
前述した変化事例は、ほんの一部に過ぎません。他にも実際に当スタジオに通われているお客様の施術事例がありますので、併せてご覧ください。
(施術事例)
➤ピラティスを日常に取り入れて身体の硬さと使い方を良くしたい!
まとめ
体の柔軟性を高めるためには、筋肉を伸ばしながら使うことが最適です。
ピラティスは、これらを同時に刺激することができる効率的なトレーニング手段です。こうした理由から、体が硬い人にこそピラティスをおすすめします。今こそピラティスを始めて「体が硬い人」という認識を変えてみませんか?
なお、ピラティススタジオDEP では、現在、キャンペーン中で初回体験レッスンを破格の金額で実施しており、効果を体感できなかった場合は全額返金保証となっております。興味があればお近くの店舗をぜひご活用ください。
参考文献
【1】Lais Campos de Oliveira et al. (2016). Comparison between static stretching and the Pilates method on the flexibility of older women , Journal of Bodywork and Movement Therapies ,Volume 20, Issue 4, October 2016, Pages 800-806

Pilates Studio DEP 新潟店代表。PHI Pilates Instructor 、栄養コンシェルジュ2つ星、NASM-PES等の専門資格を保有。新潟県内の整形外科クリニックに勤務し、リハビリ科主任として整形外科疾患を中心に地域医療に貢献する。現在は、DEP新潟店を運営し、主に予防の観点から地域貢献に従事している。