あなたの歪みはどのタイプ?体の歪みをピラティス・ヨガで解消!
近年、パソコンやスマホが普及し、長時間下を向く機会などが増えた影響で、体に歪みが非常に増えています。もはや歪みがない方は一人もいないと言って過言ではありません。本記事では、体の歪みのタイプとその問題について理解でき、ピラティスとヨガを用いた効果的なリセットエクササイズをご紹介しています。「わたしの体って歪んでる?」と疑問に思っている方はぜひご覧ください。
- 公開日
- 更新日
Pilates Studio DEP 新潟店代表。PHI Pilates Instructor 、栄養コンシェルジュ2つ星、NASM-PES等の専門資格を保有。新潟県内の整形外科クリニックに勤務し、リハビリ科主任として整形外科疾患を中心に地域医療に貢献する。現在は、DEP新潟店を運営し、主に予防の観点から地域貢献に従事している。
Index
ピラティスとヨガの違いとは?
今回ご紹介の体の歪みリセットエクササイズでは、ピラティスとヨガの手技を用います。よって、まずはこの違いがわからない方のために簡単にピラティスとヨガの違いを解説します。
※既に「ピラティスとヨガの違い」についてご存知の方は飛ばして読み進めてください。
ピラティスとは
ピラティスは、ドイツ出身のジョセフ・ヒューベルト・ピラティス氏(男性)によって20世紀初頭に開発されたトレーニング手法です。
主にインナーマッスル(深層筋)を鍛えることに焦点を当てた運動であり、体幹(コア)を中心に、全身の筋肉をバランスよく鍛え、体の歪みや柔軟性の改善に効果的とされています。
なお、ピラティスの詳細な効果については、こちらの「ピラティスの効果と体型変化!体が変わるメカニズム」の記事でわかりやすく解説していますのでご覧ください。
ヨガとは
ヨガは古代インドで何千年もかけて発展してきた修行法であり、その起源はインダス文明にまで遡るとされています。
解脱(モクシャ)を目的とし、さまざまなポーズ、呼吸法、瞑想を用いることで内面的な平和を追求することでストレス抵抗性の向上、精神面の強化などに効果的とされています。
両者の違いは?
まとめると、ピラティスは、体幹を中心として筋力強化や姿勢改善を目指すことを目的としたメソッドです。それに対して、ヨガは、精神的な安定性を高めるというような内面的な平和を追求することを目的としたメソッドといえます。
つまり、両者には大きな目的の違いがあり、用途に応じて使い分ければとても効果的に身体を調整することができます。「ピラティス」と「ヨガ」のさらなる詳細が知りたい方は以下をご覧ください。
▶︎ピラティス vs ヨガはどっちが効果的?違いを専門家が徹底解説!
そもそも良い姿勢とは?
良い姿勢とは、体にかかる負担が最小限であり、あらゆる方向に最も効率的に動ける状態を指します。
つまり、体が疲れにくく、関節や骨が変形しにくい、そして、高いパフォーマンスを発揮できる状態が良い姿勢です。
歪んでいる姿勢とは?
歪んでいる姿勢とは、良い姿勢の基準から逸脱し、本来あるべき骨格や筋肉のバランスが崩れ、理想的な姿勢から逸脱した状態を指します。良い姿勢の基準は後述します。
歪んでいる姿勢の具体的な例としては、以下のようなものがあります。
・肩の高さが左右で違う
・背骨が左右にカーブしている
・骨盤の高さが違う
・腰が反ってしまっている
・脚がO脚になっている
そして、体に歪みがあることで、その状態で立っているだけでも一部の骨や靭帯に負担が増え、その状態から動く際の筋肉の働きも非効率になります。
結果として、負担がかかる動きを繰り返していることになり、骨の変形や体の痛みにつながります。肩こりや腰痛、膝痛などもその代表例です。
なお、骨の変形や痛みが生じ始めると、それを補うように動作も行われるため、より一層、良い姿勢の時の状態とは異なるバランスの悪い動き方をしてしまうため、使う筋肉に偏りが出てどんどん歪みや不良姿勢が増強する負のスパイラルに陥ります。これを予防するために、できるだけ早期から歪みや不良姿勢は改善する必要があり、改善効果が科学的にも証明されているピラティスは有用です。
体の歪みのチェック
ここまでで、理想的な姿勢と歪んだ姿勢についてなんとなく理解できたかと思いますので、ここからは、ご自身の体に歪みがあるかどうかを簡単にチェックする方法をご紹介します。
まずは、全身が写るように横側と後側から写真を撮影しください。その後、以下のマーカーで示した点が前後左右に大きくずれることなく同じ位置にあるかを確認してください。
横側からみる正しい姿勢
以下のマーカーを結んだ線が、くるぶしの一直線上(床に対して垂直な線上)に全てあり、腕も脱力した状態でこの線上まっすぐ下垂していると理想的な良い姿勢です。
後側からみる正しい姿勢
以下のマーカーを結んだ縦一直線(床に対して垂直線上)におへそ–胸–鼻が位置しており、身体を左右見比べて左右差がほとんどなければ理想的な良い姿勢となります。
※左右差がない例:肩の高さが同じ、両手の長さが同じ、耳から肩までの距離が同じ、脇の開き具合が同じ、脇腹の長さが同じ、おへそが前を向いている、骨盤の高さが同じ、膝の開き具合が同じ、つま先の向きが同じ等
撮影した自身の姿勢を上記の視点でよく見てみてください。
マーカーはざっくりとした総合指標ですが、細かな点ではなく、この指標がずれているレベルだと大きな歪みや不良姿勢の問題があります。
次に、現代人に多い体の歪みをタイプ別に分類して解説します。
あなたの歪みはどのタイプ?
タイプA:背骨や脚の歪みがある姿勢
生まれつき背骨の歪みがある方もいますが、成長過程で歪みが生じることも数多くあります。普段から体をねじれた状態で使っていたり、左右一方ばかりを使っていたりする方、脚を同じ側ばかりで組んだりバッグを片側ばかりで持つ方などに、これらの歪みは生じやすいです。
特徴としては、見た目や体を動かした際の左右差、首・肩・腰・膝の張りや痛みがどちらか一方に出るなどが多いです。
タイプB:スウェイバック(上半身が下半身より後にズレている姿勢)
このタイプは現代人で最も多い体の歪みであり、今回のタイプAとCの場合でも同時にスウェイバックを有している場合がほとんどです。日常的に長時間座る機会が多く、下を向くことが多い方などに、これらの歪みは生じやすいです。
特徴としては、胸やお尻が垂れている、背中が丸まりやすい、下腹が出ている、足首が硬い方などが多いです。
タイプC:反り腰(腰が過剰に反った姿勢)
特に、産後の方や日常的に長時間立つ機会が多い方、女性に、これらの歪みは生じやすいです。
特徴としては、腰が反る、下腹が出ている、お尻が後ろに突き出て大きく見える、太腿が張るなどが多いです。
重要な注意点
スウェイバック姿勢のところで少し触れましたが、これらの歪みのタイプは完全にどれか一つのみに分類できるというわけではなく、多くの人で複合しています。
ただし、その中でも特に特徴が強いものがご自身のタイプであり、ケアを行う場合は最も特徴が強いものに対してケアをすると効率は良いです。
当店では、経験豊富な療法士のみがインストラクターとなっているため、より細かく体の歪みを分析して効果的にお悩みにアプローチできます。姿勢やスタイル、不調でお悩みの方はお気軽にお近くの店舗にお問い合わせください。ご自身の体の特徴を知るだけでも、その後のケアの質は天と地ほどの差があります。
体の歪みが起こる原因とは?
多くの方が左右全く対照が良いと勘違いしていますが、そもそも人間の臓器は左右非対称ですので、少なからず体に歪みがあるのが当たり前です。
しかし、その歪みが専門家ではない一般の方が見てわかるレベルの歪みになっていると、それは問題であり、何らかの体の不調が起きてくる事が多いので早めに修正することを強くおすすめします。コリや痛みなどが出るようになっていれば今すぐにでもしっかりケアをした方が良いです。
体の歪みを増大させる原因は、多岐にわたりますが、そのほとんどが日常生活の中にあります。その一例をご紹介します。
・スマホを長時間使用している(ストレートネック)
・長時間のデスクワーク(猫背や巻き肩)
・脚を組んだり、一方向にねじった姿勢をとっている(背骨や骨盤の歪み)
つまり、人間の体は良くも悪くも環境に適応するようにできています。
体の歪みを改善するためには、問題を引き起こす可能性のある日常生活の中で同じ姿勢を取り続けない、悪い姿勢にならないように環境を調整するなどの工夫をすることは勿論のこと、歪んでしまった体をケアでリセットすることも必要不可欠です。
次は、具体的に体のリセットするケアと姿勢改善エクササイズをご紹介します。
ピラティスやヨガを用いた体のリセット方法と姿勢改善エクササイズ
私がオススメする体の歪みをリセットする方法は、ピラティスやヨガのメソッドを組み合わせて用いる方法です。その理由としては、それぞれ異なる目的の観点から体にアプローチできるため、お互いの足りない部分を補完できるからです。
以下のエクササイズは、前述したすべての歪みタイプの方に効果的な内容を選んでいます。一日一回は行ってみましょう。
シャヴァーサナ(屍のポーズ)
長時間同じ姿勢をとる機会が多い方は、知らず知らずに体に力が入っている(脳も過剰緊張になっている)ことが多いです。そういった方の体のリセットに大変オススメです。
四つ這いポジション+ヒップヒンジ
体の歪みがある方の多くは、股関節や肩甲骨周りが硬く、上手く使えていないことがほとんどです。これらを刺激してあげることで、体の歪みの問題の多くが軽減されやすく、四つ這いは非常に効果的な姿勢です。このエクササイズは、現代人で最も多いタイプB(スウェイバック姿勢)に最も効果的です。
▶︎前後の体の歪みが顕著でしたが、ピラティスを続けることで前後の体の歪みが軽減し、見た目も誰が見てもわかるほど劇的に変化しました。
▶︎脚の歪みであるO脚が改善し、脚全体がまっすぐ整うことで、美脚のラインが実現しました。バンザイは、腕を上げる動作がスムーズになり、可動域も上がって日常生活が楽になっています。
▶︎姿勢改善に加えて、前屈や後屈といった動作も柔軟になり、しなやかに体を動かすことができるようになりました。その結果、見た目だけでなく日常生活や運動時の疲労が軽減し、日常生活での動きがスムーズになっています。
前述した変化事例は、ほんの一部に過ぎません。他にも実際に当スタジオに通われているお客様の施術事例がたくさんありますので、併せて以下のようなものもご覧ください。
(施術事例)
・長年あった手の痺れを感じなくなった!側弯症改善ピラティス!
・反り腰は下半身太りの原因!?反り腰さんのピラティスレッスン
まとめ
現代人にとって、体の歪みは避けらないものであり、人それぞれの日常生活の数だけ歪み方も存在します。それを踏まえ上で、ご自身にあった歪みの改善や環境の調整、歪みを最小限にするリセットケアを行うことが非常に重要です。
ご自身に合ったケアをしっかりしていきましょう。
なお、ピラティススタジオDEP では、現在、初回体験キャンペーン中で破格の金額を実施しており、効果を体感できなかった場合は全額返金保証でレッスンをご提供しています。お近くの店舗にお気軽にご連絡ください。
※ありがたいことに沢山のご予約をいただいております。レッスン枠には限りがございますので、興味があればお早めにご予約ください。
Pilates Studio DEP 新潟店代表。PHI Pilates Instructor 、栄養コンシェルジュ2つ星、NASM-PES等の専門資格を保有。新潟県内の整形外科クリニックに勤務し、リハビリ科主任として整形外科疾患を中心に地域医療に貢献する。現在は、DEP新潟店を運営し、主に予防の観点から地域貢献に従事している。